工業簿記では、標準原価計算が多く出題されています。ただし、以前は「製造原価の数値計算」のイメージが強かった日商簿記検定ですが、近年では複式簿記の原理(仕訳、勘定など)に重点を置いた問題も多くなってきているため、難しい問題の計算パターンをひたすら覚えるのではなく、基礎力と応用力の両方を磨く必要があります。
原価計算では、特に長期意思決定が多く出題されています。また、近年、品質原価計算などの過去に出題実績が少ない問題が出題される傾向にあるため、伝統的な論点に加え、新たな管理会計の論点(戦略的原価計算)にも注意を払いながら学習することをお勧めします。
試験回 | 工業簿記 | 原価計算 | 合格率 | 個別総評へ |
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第147回 | ① 個別原価計算×品質原価計算 | ① 連産品×短期意思決定 ② CVP分析 |
総評 | |
第146回 | ① 部門別計算 ② 部門別計算(理論) |
① 営業費分析×活動基準原価計算 ② 価格決定 ③ チョコ停ロス差異等 |
8.8% | 総評 |
第144回 | ① 標準原価計算(理論) ② 標準原価計算×原価差異の会計処理 |
① 長期意思決定 ② 事業部の業績測定 |
9.3% | 総評 |
第143回 | ① 単純総合原価計算 ② 原価差異の会計処理(理論) |
① 品質原価計算×短期意思決定 | 10.9% | 総評 |
第141回 | ① 工業簿記の一巡 ② 部門別計算(理論) |
① 短期意思決定×CVP分析 ② 事業部の業績測定 |
9.6% | 総評 |
第140回 | ① 本社工場会計 | ① 長期意思決定 | 8.8% | 総評 |
第138回 | ① 標準原価計算 ② 標準原価計算(理論) |
① 直接原価計算(理論) ② CVP分析×予算実績差異分析 |
8.8% | 総評 |
第137回 | ① 原価計算制度総論(理論) ② 工程別総合原価計算×組別総合原価計算 |
① 直接原価計算 ② 直接原価計算(理論) |
9.7% | 総評 |
第135回 | ① 工業簿記の一巡 ② 費目別計算(理論) ③ 標準原価計算(理論) |
① CVP分析 ② CVP分析 ③ 短期意思決定 |
10.4% | 総評 |
第134回 | ① 標準原価計算×工程別総合原価計算 | ① 長期意思決定 | 9.7% | 総評 |
第132回 | ① 標準原価計算×工程別総合原価計算 ② 標準原価計算(理論) |
① 短期意思決定 ② 短期意思決定 ③ 長期意思決定 |
12.9% | 総評 |
第131回 | ① 組別総合原価計算 | ① 予算実績差異分析 | 12.2% | 総評 |