商業簿記では、基本的に総合問題の形式で出題されることが多く、一つ一つの会計処理が難しいことが特徴です。そのため、確実な知識を持って丁寧に解かなければ合格点を獲得することが難しくなります。さらに近年では、各論点における基本的な論点(テキストの設例レベルの論点)を出し尽くし、実務指針等にしか載っていないような、細かい内容が出題される傾向にありますので、どう対応していいのか分からない方も多いと思います。
テキストの暗記や過去問題の演習だけでは対応できないような試験になっていますので、まずは基本を押さえ、過去問題等で応用的な演習を終えた後、総仕上げとして各専門学校等で出版している予想問題等を解いて確実な力を付けましょう。
会計学では、第1問が理論問題(語句補充形式や選択形式が多い)、第2問が計算問題、第3問が計算問題(希に理論問題)といったケースが多いです。理論問題については会計法規集などを読み込み、計算方法(会計処理)が、基準ではどのように規定されているかを確認することが大切です。また、計算問題については、組織再編を絡めた応用的な連結会計などが問われることが多くなっていますので、商業簿記と同じく、テキスト(基本問題)→過去問題(標準問題)⇒予想問題等(応用問題)と地道な努力が必要になると思われます。
試験回 | 商業簿記 | 会計学 | 合格率 | 個別総評へ |
---|---|---|---|---|
第147回 | 本支店会計 (在外支店含む) |
① 理論問題 ② 税効果会計 ③ 企業結合×連結会計 |
総評 | |
第146回 | 損益計算書等 | ① 理論問題 ② ヘッジ会計(オプション) ③ 企業結合×連結会計 |
8.8% | 総評 |
第144回 | 決算整理後残高試算表 | ① 理論問題 ② 連結会計 |
9.3% | 総評 |
第143回 | 損益計算書等 | ① 理論問題 ② 連結会計(在外子会社) ③ 工事契約 |
10.9% | 総評 |
第141回 | 決算整理後残高試算表 | ① 理論問題 ② 連結会計 ③ 連結会計 |
9.6% | 総評 |
第140回 | 決算整理総論 (試算表の推定、仕訳など) |
① 理論問題 ② 分配可能額の算定 ③ 連結キャッシュ・フロー計算書 |
8.8% | 総評 |
第138回 | 決算整理後残高試算表 | ① 理論問題 ② 連結包括利益計算書 ③ 理論問題 |
8.8% | 総評 |
第137回 | 本支店会計 (在外支店) |
① 理論問題 ② 組織再編(株式移転)×連結会計 ③ 資産除去債務 |
9.7% | 総評 |
第135回 | 損益勘定、繰越試算表 | ① 理論問題 ② リース会計 ③ 理論問題 |
10.4% | 総評 |
第134回 | 連結貸借対照表、 連結包括利益計算書 |
① 理論問題 ② 減損会計 ③ 理論問題 |
9.7% | 総評 |
第132回 | 決算整理後残高試算表 | ① 理論問題 ② 有価証券・先物取引 ③ 理論問題 |
12.9% | 総評 |
第131回 | 連結貸借対照表など | ① 理論問題 ② 新株予約権付社債 ③ 組織再編(株式交換) |
12.2% | 総評 |