簿記なんでも掲示板　投稿詳細

• ベストアンサー 2017/09/27 17:51:02 【るろうに会計人さん】 いいね！ 1
  その他有価証券とは、売買目的、満期保有目的、支配目的（子会社・関連会社）以外の目的で保有する有価証券です。
  具体的には、長期利殖目的（長期的に保有して、クーポン利息や配当で儲ける目的）や、持ち合い株式（２社以上の会社でそれぞれ株式を持ち合い、他社からの支配を防ぐ目的）などが挙げられます。
  会計処理としては、取得した時は
  （借方）その他有価証券　××　（貸方）現　　　　　　金　××　　となります。
  上記の仕訳は他の有価証券と似たような仕訳となるのですが、決算日においての仕訳に少し注意が必要です。
  決算日の会計処理として、時価評価が必要となります。これは、有価証券の時価（今、現在の価値）というものが、取引市場にて常に明らかであり、財務諸表上（B/S上）も時価で表示することが望ましいと考えられるためです。。売買目的の有価証券でも時価評価をしますが、その他有価証券では時価評価の仕訳は少し異なり、次のようになります。
  （借方）その他有価証券　××　（貸方）その他有価証券評価差額金　××
  貸方のその他有価証券評価差額金は、収益として計上されず、純資産に計上されます。なぜかというと、売買目的有価証券は、常に時価で売却できる状態にあるため、評価益は収益として認識することができるのですが、その他有価証券の場合は、先ほども書いた通り、必ずしも売却するとは限りません。たとえば、持ち合い株式をその他有価証券として保有しているときに、売却する見込みがないのに評価益を計上するのはおかしいですよね。ですので、その他有価証券の場合は、評価益を収益として計上することができないのです。
  従って、純資産に直接計上することが望ましいのです。
  長文でしたが、お役に立ちましたでしょうか。