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2021/05/17 12:17:08
【管理者さん】
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この度は簿記ペディアをご利用いただきありがとうございます。
第3問の資料Ⅱ、未処理事項2.について及び資料Ⅲ、決算整理事項1.について回答させていただきます。
<期末商品棚卸高についての考え方>
まず、問題文にあるとおり、当社の売上計上基準は得意先検収基準です。
そのため、得意先に出荷済みの750個の商品が期末時点において得意先に未到着ということは、得意先は未検収であると考えられます。
このことから、当社の売上計上基準に満たしておらず、750個の掛け売上処理を取り崩す処理を行います。
(借方)売上 195,000 (貸方)売掛金 195,000
また、商品を出荷した際に商品有高帳に出荷したことを記しているため、期末商品の帳簿棚卸高6,200個には未検収分750個が含まれていません。(資料Ⅲ、1.参照)
ですので、帳簿棚卸高6,200個に未検収分750個を足した期末商品棚卸高で売上原価の算定を行います。(計算については、解説参照)
<棚卸減耗損の考え方>
棚卸減耗損の計算については、帳簿棚卸高と実際棚卸高の差額で計算されます。
確かに質問のように、帳簿棚卸高に未検収分750個を足した6,950個―実際棚卸高6,100=850個で計算したくなります。
しかし、実際棚卸高に未検収分750個は含まれていません。なぜなら、得意先に出荷済みだからです。
つまり、実際棚卸高6,100個に対応する商品は、未検収分750個を含めない帳簿棚卸高6,200個です。
このことから、棚卸減耗損の計算は帳簿棚卸高6,200個―実際棚卸高6,100個=100個(棚卸減耗損)になります。(計算については、解説参照)
以上がご質問いただいた内容の回答です。
売上の計上基準が通常とは違うため、売上原価の算定は少し複雑な計算になります。
文章のみの回答ですので伝わりにくいかもしれませんが、少しでも理解に繋がっていただければと思います。
今後とも簿記ペディアをよろしくお願いいたします。