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2018/07/23 16:55:33
【《CPA》緒方 将大さん】
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企業が”長期”にわたって利用し、
収益を生み出す元となるものを「固定資産」といいます。
そのうち、
物理的な実体(形)があるものを「有形固定資産」
物理的な実体(形)がないものを「無形固定資産」
といいます。
のれんや特許権は無形固定資産の代表例です。
【「のれん」について】
のれんとは、合併や買収などにおいて
相手企業の価値よりも自分の支払額の方が多い場合、
超過収益力(ブランド力)に対してお金を払っていると
考えた結果、会計上生じるものです。
たとえば、価値が3,000円(資産5,000円、負債2,000円)
の企業を3,500円で購入した場合、
500円多く支払っているわけですから、
次のように、費用とも捉えることができます。
(借)諸資産 5,000円 (貸)諸負債 2,000円
(〃)合併損失 500円 (〃)現金 3,500円
しかし、現行会計上はこう考えず、
「相手企業のもつブランド力などの価値」
つまり、会社の資産・負債の価値を超えて生じている
「目に見えない価値(⇒超過収益力)」を買っているのだと
考えます。
それが「のれん」です。
つまり、先ほどの例であれば、
相手企業の
・資産5,000円
・超過収益力(のれん代)500円
・負債▲2,000円
を自社が購入したと考えることになります。
【「特許権」について】
まず、「特許」とは
何かを発明した人などに対して、国が独占的に利用できる権利を与えることです。
これを登録するためには特許登録料や審査料を支払う必要があるのですが、
これらの支出額を「特許権」勘定で処理します。
また、自分の企業で開発するのではなく、
他の企業等から特許権を購入した場合、
その購入額を「特許権」勘定で処理します。
金額は、自社で開発した特許権は申請料等だけなので安くなり、
他社等から購入した特許権は希少価値を持っていますので高くなりがちです。