難易度:普通
評価:
※本問題は、第158回試験以前の問題です。第158回試験から適用されるネット試験と同様の試験内容ではありません。ご了承ください。
《第1問》
仕訳問題です。論点としては、現金実査、手形貸付金、経費と引出金の按分、有価証券の取得、旅費の精算を出題しています。どれも基本的でスタンダードな問題です。勘定科目を間違ったり、捉え違いでもったいないミスをしないように、注意力を付けるよう心掛けて下さい。
《第2問》
主要簿(総勘定元帳に記入された売掛金勘定)と、それを補助する補助簿(赤池商店に対する売掛金元帳、葦田商店に対する売掛金元帳)に基づいて、お互いの記入内容を推定する問題です。主要簿と補助簿の関係を確認できるよい問題ですので、解き方ではなく、体系的に繋がりを理解して下さい。
《第3問》
前期末における貸借対照表に基づいて、1月中の取引を集計し、1月末の合計試算表を作成する問題です。ないようはどれも基本的なものであり、過去にも出題されているものばかりですので、間違った箇所はしっかり確認し、次に間違わないようフォローして下さい。また、集計内容がやや多いため、早く・正確に集計できるかも問題攻略の鍵となります。
《第4問》
簿記に関する用語の補充問題です。どうしても簿記の問題というと計算問題が中心になりがちですが、専門用語や処理方法を正確に押さえてこそ計算の真価が発揮されます。過去問題にも語句補充形式の問題がありますので、簿記ペディアの「出題傾向と学習方法」から第4問に「語句選択」がある過去問題を解いてみるのも効果的です。
《第5問》
精算表作成問題です。近年、3級の第5問は財務諸表の作成を意識した問題が多くなってきました(実務では、財務諸表が簿記の最終的な制作物になるため、これを理解して検定に合格してほしいとの要望があるようです)。一方、本問のような精算表は、一覧表の形式で財務諸表の記入内容が体系的に理解できる必須ツールですので、単に解き方や数字を該当箇所に記入するのではなく、金額が帳簿の上で動いているイメージを掴むことが重要になります。精算表の作成を通じて、財務諸表の作成を併せて理解しましょう。
内容は基本的なものを多く出題しています。売上原価の計算を売上原価の行(売上原価勘定)で行うことも、本試験問題では既にスタンダードな論点になっています(最初に出題された差異は、多くの人が困惑したようですが、簿記を暗記ではなく理解していれば困惑する論点でもありません)ので、正確に解けるように心掛けて下さい。
<この問題に関連するキーワード>
一般商品売買
現金預金
金銭債権債務
有価証券
有形固定資産
純資産会計
伝票会計
帳簿組織
見越・繰延
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