難易度:難しい
評価:
《第1問》
正誤判定の問題でした。正しい文章について自信をもって「正しい」、間違っている文章について自信をもって「誤り」と思えるには、日頃から法規集等の読み込みが必要だと思いますので、計算問題を解いた場合にも法規集等を読む習慣を身につけましょう。
《第2問》
税効果に関する問題でした。まず、課税所得の計算から法人税・住民税・事業税の金額の計算が求められています。次に一時差異からの繰延税金資産の金額及び翌年に税率の変更を含めての繰延税金資産の金額の計算が求められています。
今回の問題は踏まえて、今後の学習は、より具体的な将来減算一時差異や将来加算一時差異についての処理を学習していきましょう。
《第3問》
共同新設分割についての問題でした。まず、新設分割会社の設立にあたり、「取得」と判定された場合の個別財務諸表上の処理を問われています。次に、新設分割会社が「共同支配企業」と判定された場合、分離元企業の連結財務諸表上の処理を問われています。
事業規模の拡大や同業他社との統合による業務の効率化を目的として、現実には様々な方法で組織再編が行われているため、枝葉末節の取引をただ覚えるのではなく、企業結合の考え方をしっかりと定着させていきましょう。
《ボーダー》
第1問:3点以上
第2問:10点
第3問:2点以上
合 計:15点以上
《全体的なアドバイス》
普段の学習において、取引の仕訳をただ機械的に覚えるのではなく、その背景にある最も基本的な考え方に目を向け、その考え方を問題を通じて定着させると初めてみる取引も自分の頭を使って適切解を導き出せます。そのような学びを継続していると好奇心が沸き、もっと学びたいという気持ちにつながってくると思います。
<この問題に関連するキーワード>
税効果会計
金銭債権債務
有価証券
純資産会計
組織再編等