難易度:易しい
評価:
《問題》
標準原価計算をベースとした本社工場会計からの出題でした。難易度自体はそれほど高くないものの、頻繁に出題される論点ではなかったということで、少々身構えた受験生もいらっしゃったのではないでしょうか。工場側では、月中仕訳の段階で、原価差異の分析から、月末棚卸資産の算定を終わらせていますが、本社側では、商品売買の記帳方法として三分法を適用しており、月次決算整理仕訳で月末棚卸資産の算定をするという点に注意が必要でした。ただし、「照合勘定」を設けていなかったので、あまり疑問を抱くことなく、解き進められたと思います。
《ボーダー》
問 題:19点以上
合 計:19点以上
《全体的なアドバイス》
近年の出題傾向として、工業簿記では、細かな原価差異の分析や、細かな製品原価の計算を出題するのではなく、勘定(帳簿)の流れの理解に重きを置いているように感じます。部分的な金額(解答)だけを追い求める学習ではなく、常に全体を意識し、勘定の流れを追い求める学習をおすすめします。また、今回の本社工場会計は第140回(工業簿記)で出題された本社工場会計に比べるとかなり簡単ですので、実力試しとして解いてみるのも良いかもしれません。
<この問題に関連するキーワード>
本社工場会計
標準原価計算