難易度:易しい
評価:
《問題1》
価格決定を中心とした戦略的原価計算に関する出題でした。価格決定の2つの方法に、活動基準原価計算や目標原価計算の理論を絡ませています。問われている内容が理解出来れば、比較的解きやすい問題だと思います。
問1、2については、間接費の配賦基準を正しく選択できるか否かです。それぞれの費用がどの様な活動によって生じるものなのかを確認してください。また、マーク・アップ率と利益率は何に対する利益の割合なのかを押さえてください。
問3は、目標原価計算における原価の作り込みの考え方が重要です。解説で確認してください。
《問題2》
原価要素の分類に関する出題でした。工場に関連するものは基本的に製造原価に含まれるので注意してください。
《ボーダー》
問題1:11点以上
問題2: 7点以上
合 計:18点以上
《全体的なアドバイス》
最近の出題傾向として戦略的原価計算が頻繁に出題されています。計算自体はさほど難しい訳ではなく、論点自体を知らなくても何となく解けてしまう受験生の方もいらっしゃったのではないでしょうか。戦略的原価計算だけに限ったことではありませんが、答えが出たことに満足せず、戦略的原価計算が登場した背景、伝統的原価計算との比較など理論的な内容も押さえていただくことで、より学ぶことが楽しくなると思います。今回の解説にも考え方を載せておいたので、是非活用してください。
<この問題に関連するキーワード>
原価計算制度総論
短期意思決定
原価企画
原価改善