難易度:難しい
評価:
【ご利用上の注意】
第3回の模擬試験は、難易度をかなり高めに設定しており、思考力・知識力共に十分な実力がついている状態でなければ解けない問題です。
本問を試験対策用の問題として利用される場合、第1回・第2回のみを優先してご利用いただき、自信のない方はご利用を控えることをお勧めいたします。
《第1問》
仕訳問題です。1および2は連続した問題であり、点ではなく線で取引の内容を把握する必要があります。解答にあたっては、1の期中仕訳と2の再振替仕訳との間にある決算整理仕訳(前払地代の計上)を推定できるかがポイントとなります。3は小口現金の補給に関する基本的な問題です。各費用の勘定科目を誤らないようにしてください。4は商品の売上取引ですが、販売価格を各自計算する必要があります。また、販売代金の受取方法については、問題文をよく読み、金額等を間違えないようにしてください。5は訂正仕訳に関する問題であり、正しい処理および誤った処理がイメージできるかがポイントです。
《第2問》
移動平均法による商品有高帳への記入に関する問題です。内容自体は基本的なものですが、取引内容を仕入帳および売上帳から推定するため、日付を確認し、取引が行われた順番を間違えないようにする必要があります。また、本問ではA品の商品有高帳の記入について出題しており、B品は解答に関係ないため、誤って記入しないように注意してください。
《第3問》
合計残高試算表の作成に関する問題です。出題形式は基本的なものであり、かつ、難解な取引は出題していません。しかし、各勘定の合計および残高を計算するため、その集計にはあまり時間をかけないようにしなければなりません。すべての取引の仕訳を行うと時間がかかる場合には、勘定記入で金額を集計するなどの工夫が必要です。また、同じ取引が二重に記載されているものがあるため、二重に金額を集計しないように注意してください。
《第4問》
語句選択に関する問題です。出題している内容は、基本的に日頃計算問題で出題されている内容を文章にしたものであるため、そこから解答は導けるかと思います。また、4は簿記の一巡について出題していますが、簿記を学習する上で根本となる内容であるため、その流れはしっかりと確認してください。
《第5問》
財務諸表を作成する問題ですが、金額の推定を一部する必要があります。答案用紙にすでに記入された金額から、決算整理前残高試算表の金額を推定するものもあったため、通常の問題どおりには解答できない箇所もあったかと思います。解答にあたっては、決算整理仕訳を始めとする日頃行う仕訳によって、各勘定の金額がどのように変動するのかを理解しておく必要があり、また、各勘定の金額の推移を流れで把握できるかどうかも重要になってきます。未処理事項・決算整理事項が多かったため、時間のかかる問題だったと思います。
<この問題に関連するキーワード>
一般商品売買
現金預金
有形固定資産
帳簿組織