難易度:普通
評価:
※本問題は、第158回試験以前の問題です。第158回試験から適用されるネット試験と同様の試験内容ではありません。ご了承ください。
《第1問》
仕訳問題です。3・4に未出題の論点を出題しました。第152回から適用される出題範囲の変更によって、日商3級で学習する内容が増加しています。単に取引と仕訳の形をセットで覚えるのではなく、取引によって5要素(資産・負債・資本・収益・費用)の何が増加または減少したのかを考え、適切な勘定科目をあてはめましょう。
《第2問》
商品有高帳と売上原価、売上総利益および月末商品棚卸高を記入・算定する問題です。8日、19日および24日の取引により払出単価の金額が変動する問題を出題しました。過去問題よりも比較的解きやすい問題となっています。得点源になる問題ですので、計算ミスにより落とさないようにしましょう。
《第3問》
合計試算表の作成に関する問題です。複数の当座預金口座、電子記録債権債務および共通商品券の出題が比較的難しいところだと思われます。それぞれの基本的な処理を理解しておきましょう。
《第4問》
証ひょうから仕訳を行う問題を出題しました。範囲改正によって追加された新論点ですが、証ひょうから取引を読み取る力は重要ですので、苦手意識を持たず、証ひょうを読み込んで、仕訳に用いる勘定科目を適切に選択できる力をつけておきましょう。
《第5問》
財務諸表の作成問題を出題しました。本問では、決算整理事項の内容を易しくしていますので、問題の内容自体は難しくないと思われます。また、3級が対象とする企業が個人商店から小規模株式会社に変更されたことを受け、決算整理事項には消費税の整理や法人税等の計上が追加されています。これらの基本的な処理も、本問を通じて理解しておきましょう。