難易度:普通
評価:
会計方針の変更、有価証券の取扱い、有形固定資産の減損及び資産除去債務、税効果会計等を中心とした決算整理の処理を問う問題でした。個別の論点は過去の会計学の検定試験を含めてこれまでに出題された内容も多かったので、落ち着いて自分ができそうなところから解いて頂くと確実に点数に結びついていく試験だったと思います。
出題の特徴としては、今回、会計方針の変更にともなった会計帳簿上の仕訳及び売上原価の算定の仕訳を新たに問われました。初見ですが、順を追って処理を行うとわかりやすいかと思います。まず、棚卸資産の評価方法を総平均法から先入先出法へ変更し変更後の金額を計算します。具体的には、総平均法で前期首の商品、前期の売上原価、前期末の商品を計算し、続けて、先入先出法で前期首の商品、前期の売上原価、前期末の商品を計算します。計算後、前期首の商品の金額の修正処理及び前期の売上原価の修正処理を行います。最後に、当期の売上原価の算定の処理を行います。
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