難易度:易しい
評価:
《問題1》
セール・アンド・リースバックに関する仕訳問題でした。基本的な内容でしたが、全経上級としては珍しい出題でしたので対策不足だった方も多いかもしれません。リースバック取引では売却益が実現しないため、長期前受収益として繰り延べ、減価償却費と相殺します。勘定科目に指定がないため、ある程度柔軟な採点が望めると思います。
《問題2》
株主資本等変動計算書に関する問題でした。通常、会計学で出題されていましたが、今後は商業簿記で本問のような出題も考えられます。配当に伴う積立がゼロになる点に注意すれば、それ以上の難しさはありませんでしたので、ほぼ完答することが望まれます。
《問題2》
損益勘定と閉鎖残高勘定作成に関する総合問題でした。かなり基本的な内容でしたので、高得点が望まれます。ただし、社債に関しては、打部発行・社債発行差金を用いた方法で、かつ、利息法ということもあり、解きづらい問だったかと思いますので、これを除いた部分を丁寧に、短時間で処理できるかがポイントでした。