難易度:難しい
評価:
《問題1》
企業価値の評価に関する出題です。最後に出題されたのが第138回とかなり前であったこともあり、恐らく多くの方が出題を想定しておらず戸惑ってしまったのではないかと思います。しかし、計算原理は構造的意思決定を援用したものですので、しっかりと理解している方であれば、少しは検討できたのではないかと思います。
《問題2》
事業部別損益計算書をベースとした多品種製品のCVP分析に関する出題です。問4を除く、すべての問で端数が生じるため、自信を持って解答を出せた方は少なかったのではないでしょうか。ただし、計算自体は意外とシンプルですので、間違えた方は解説を確認してみてください。
《総評》
今回の原価計算は、全体的に難しかったように感じます。特に、個別問題や過去に出題実績のある問題だけを解いていた方はその傾向が強いと思います。1つの問題を解くにしても、その問題で要求されている金額だけを答えて満足するのではなく、「ここの数字がこうなったときにはどうなるのか」や「この資料が追加されたらどうなるのか」を意識して学習するようにしましょう。