難易度:普通
評価:
《問題1》
ロット別標準原価計算が出題されました。過去にもあまり出題されておらず、かつ、製品種が多いため、初見の受験生の中には一瞬圧倒された方もいるのではないでしょうか。問のメインとなるのは勘定記入と差異分析であり、問われている内容はさほど難しくはないですが、製品ごとに製造原価の算定や差異分析を行う必要があった分、時間がかかったのではないでしょうか。ポイントとしては、材料の投入地点が始点であるため、前月より製造を開始していた製品には、当月に材料の投入は行われません。留意してください。
《問題2》
仕損が発生した場合の標準原価カードの作成方法について出題されました。問題内容自体はシンプルで、問われている理論も作成方法を学ぶ上での基本的な知識でした。本問が解けなかった方は、この問題を通じて作成方法の考え方を理解して頂ければと思います。本問の①と②のポイントは、月初仕掛品、月末仕掛品原価の算定にあります。
《問題3》
標準原価の種類について問われています。学習の観点から標準原価計算は、計算方法等に偏りがちですが、その標準原価がそもそもどのような前提で作成されるのかという重要な考え方になります。問題2と合わせて押さえてもらうとより理解が深まると思います。