難易度:普通
評価:
《問題1》
活動基準原価計算からの出題です。以前、単独論点として出題されたことを踏まえれば、しっかりと準備されていた方も多いのではないでしょうか。問3以降は自がん主導型ABCの計算が問われており、全経上級では初出題でしたので、驚かれた方も少なくないと思います。しかし、計算を誘導する形で各問の解答が要求されていた点を踏まえれば、完答を狙うこともできたのではないでしょうか。
《問題2》
最適セールス・ミックスの決定及びCVP分析からの出題です。製品種類が3種類と、あまり見かけない形式での出題だったため、意表を突かれた方がほとんどだと思います。ただ、製品間の優劣を的確に見抜けさえすれば、LP法が必要のない至って単純な問題だということに気付けるはずです。
《総評》
前回と同様に、今回の原価計算も、個別問題や過去に出題実績のある問題だけを解いていた方にとっては難しい問題であったかと思います。今後学習に取り組み際には、単に数字を出して終わりではなく、「その論点の目的や構造を自分なりに言葉で説明できるのか」を意識するとより効果的な学習が期待できるのではないでしょうか。