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検定別過去問

第157回

難易度:易しい 評価:
《問題1》
構造的意思決定からの出題です。各年のキャッシュ・フローを所与とし、プロジェクトの評価方法の理解に重点を置いています。投資案が4つ存在するため、時間制約のある本試験では単に計算方法ができるだけでなく、最短ルートで解答を導く思考力も要求されていました。ただ、問題自体は至って平易ですので、今回の試験ではここを落としてしまうとかなり厳しいのではないかと思います。
《問題2》
CVP分析と最適セールス・ミックスの決定からの出題です。この2論点は組み合わせで問われることが多く、出題されてもそれほど計算は難しくありません。ただ、LP法(図解法)は苦手にされる方が多く、捨てていた方も多いかもしれません。また、問4でシンプレックス法に関する理論が問われていました。語句欄があるとはいえども、解答することは難しいかと思います。



《全体的なアドバイス》
工業簿記も含めてですが、今回の試験はしっかりと学習をされてきた方ほど、日商1級に対して不信感を持ってしまうようなものだったと思います。特に問題2の問4で何故シンプレックス法を問う必要があったのでしょうか。たしかに、LP法(図解法)自体苦手な方が多く、最終出題が第123回(原価計算)とかなり空いていたため、捨てていた方も多かったかと思います。そういう方に対して、網羅的な学習を促進するという意味を込め、今回のような「しっかりと理解していれば解ける」という基本的な形でLP法(図解法)を問うのは学習努力も反映され、何も問題がないと思います。ただ、シンプレックス法については、受験生のうち名称を知っていて、計算構造も理解している方がどれだけいるのでしょうか。そのような点も含めて語句欄ありの理論出題だったとは思うのですが、それでは単に運のみが反映されるだけです。受験生の本来の実力は反映されません。もっとも、この問題が解けなくても今回の合否には何ら影響はないとは思いますが、そのような問題をそもそも出す必要があるのでしょうか。
継続的に学習をされてきた方にとっては工業簿記も含め、納得のいかない部分もあるかとは思います。ただ、決してこれまでの努力が否定されたわけではありません。試験内容に振り回されることなく、これまでの学習ペースを維持していただきたいと思います。
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