難易度:難しい
評価:
《問題》
1つの工程で複数の作業が行われている生産方法(セル生産)を前提とした工程別標準原価計算(作業区分)からの出題でした。ポイントとしては、1工程の生産データに各作業の仕掛品データが隠れているため、作業ごとに後工程(作業)より逆算して前工程(作業)のBOX図を作成していく必要があります。また、差異分析においても直接費は作業ごとに分析するため、各作業の投入(加工)量にしたがって算定していく必要がありますが、製造間接費については、作業ごとの分析が困難なため、工程全体で差異を分析していくことに留意してください。詳しくは解説を参考にしていただきたいです。
《全体的なアドバイス》
日商簿記検定試験での出題が無い論点であり、初めて解く受験生の方にとっては面を食らったのではないでしょうか。しかし、まったく手が付けられないような問題ではなく、生産データの流れをイメージしながら解き進めてもらえれば、十分戦えたと思います。普段から結果のみ追い求めるのではなく、過程を常に意識しながら、思考力を養うような学習を心がけてください。