検定別過去問

《問題１》
材料費会計、労務費会計、製造間接費会計を中心とした個別原価計算の一連の問題でした。やや判断に迷う箇所や、学習が手薄だと予想される箇所もありましたが、それらもある程度対応でき、余裕を持って解答できた方であれば手ごたえを感じられる問題だったと思います。反対に、補修指図書に評価額がないことなど、問題指示がなく、論点の主体的な理解を求められている部分も多かったので、基礎理解が盤石でなければ、難しく感じたのではないかと思います。

《問題２》
単純総合原価計算に関する基本的な問題でした。しかし、「原価計算基準」が求めている方法が「度外視法」だということを誤ってしまうとすべて間違ってしまいますので、問１に関して、非常に注意が必要でした。

《問題３》
製造指図書等に関する語句補充問題でした。解答量が少なめだったので、解答をご参照ください。原価計算の理解がとても深い方は完答できると思いますが、一般的には答えづらい問題だったと思います。


《総評》
今回は、難易度は平均で、ある程度基本的な論点を問うていました。しかし、本問も含め、最近は、内容に関して、決して基本項目とは言えない内容や、応用論点が問われていている印象です。
安心できるレベルに到達するためには、日頃から「根本的な考え方や計算」をきちんと押さえ、深い理解を伴った計算力を付ける学習を心がけることが必要かと思います。