難易度:普通
評価:
《問題1》
部門別原価計算に関する一連の問題でした。補助部門費の配賦方法は階梯式配賦法を採用しており、他の補助部門に用役を提供しているX補助部門費から配賦します。また、補助部門費は問題上全額変動費として取り扱うため、製造部門費の差異分析において注意が必要です。単一基準配賦法から始まり、原価管理の観点から複数基準配賦法を採用すべきであること問うている良い問題でした。
《問題2》
原価差異の会計処理を中心とした標準原価計算に関する問題でした。前提として、材料受入価格差異とその他の原価差異の会計処理が異なる点に留意してください。また、材料消費量差異を分析するために、製品の当月投入量等もきちんと算定してください。この他、追加配賦(原価差異の例外処理)の際に加工費の標準原価基準とすることにも注意が必要です。
《問題3》
原価計算基準に記載されている原価の本質を問う問題でした。基準通りに書けなくても、「給付」や「経営に関連する」、「正常なもの」等のキーワードが入っていれば採点されると思います。