難易度:普通
評価:
《問題1》
品質原価計算からの出題でした。過去にも似たような形式で出題されており、比較的解きやすい問題だったのではないでしょうか。ポイントは逸失利益の算定です。機会原価として生ずる最大の利益がいくらかをこの問題を通じて理解してください。
《問題2》
短期意思決定の最適セールス・ミックスからの出題でした。共通の制約条件が2つ存在する中で、各製品の優先順位がどのように変化するかを制約条件単位当たりの貢献利益を用いて判定できるかがポイントです。問2、問3を確実に解答していただきたいです。
《問題3》
戦略的原価計算に関する用語の穴埋めです。近年、必ずと言っていいほど問われる内容であり、暗記中心では厳しい論点です。前提となる経営環境の変化を踏まえ、各論点の用語を押さえる必要があります。
《総評》
全体的な難易度は、比較的易しめでした。しかし、戦略的原価計算の論点が高頻度で出題されており、計算のみにただ注力しても、なかなか合格ラインまで到達することは難しいと思われます。原価計算の全体像を意識しながら、各計算手法の目的を軸に各論点の理解に努めてください。