難易度:易しい
評価:
《問題1》
独立投資案を前提とする長期意思決定の問題でした。キャッシュ・フローの算定に際し、収支額は税引後、減価償却費はタックス・シールドを考慮する点に注意してください。
また、内部利益率は、投資額をキャッシュ・フローの年平均額で除すことでおおよその年金現価係数が算定できるので、これにもとづいて判定します。
《問題2》
取替投資を前提とする長期意思決定の問題でした。新設備取替時に旧設備は売却しますが、売却損が生じるため、非現金支出費用として法人税等を考慮する点に注意してください。
《問題3》
問題2をベースに、法人税等の支払を無視する長期意思決定の問題でした。法人税等を一切考慮しない点と、現在価値算定時に使用する年金現価係数を間違えないように注意してください。
《問題4》
相互排他的投資案を前提とする長期意思決定の問題でした。評価に際し、(内部)利益率だけでなく利益額も評価したうえで意思決定を行う必要があります。
《全体的なアドバイス》
どの問題も資料が少なく、基本的な出題内容であったと思います。そのため、どの問題も完答が望ましいです。長期意思決定は、問題文を少しでも読み飛ばしたり読み間違えると、ほとんどの問に影響を及ぼします。
今後は、この内容を学習の基準とし、さらなる深い論点の学習につなげ、普段の演習から読解力を養うように問題文の読み方を意識して学習に取り組みましょう。