難易度:易しい
評価:
《問題1》
事業部制における業績評価と内部振替価格の決定に関する問題でした。前半は市価基準による振替価格のもとでの各事業部の貢献利益の算定であり、確実な得点が求められます。後半の空欄補充では、最終製品の市場価格下落に伴う生産中止の意思決定と、それを回避するための振替価格の交渉可能範囲(上限・下限)を算定する実践的な内容でした。代替市場の有無(最大市場需要量)に注意して機会原価を正確に把握できるかがポイントです。
《問題2》
近年重要性を増しているサブスクリプション型ビジネスを題材とした損益分析の問題でした。月間定期収益や年間定期収益、顧客生涯価値、新規顧客獲得費用といった実務的な概念が問われています。特に問4以降は、解約率による収益の逓減を計算し、月ごとの変動費と固定費を正確に差し引く計算力が求められます。考え方自体はシンプルですが、計算量が多いためケアレスミスに注意が必要です。
《全体的なアドバイス》
問題1は伝統的な事業部制の論点ですが、問題2は最近のビジネスモデルを反映した新しい形式の出題といえます。しかし、本質的には限界利益(貢献利益)や固定費の回収といった従来の直接原価計算の応用です。今後は、この内容を学習の基準とし、さらなる深い論点の学習につなげ、普段の演習から「読解力」を養うように問題文の読み方を意識して学習に取り組みましょう。