難易度:難しい
評価:
標準原価計算に関する出題です。
問1において修正パーシャル・プランの勘定記入ができるかを問うています。
仕掛品勘定が工程ごとに分かれていないため、各工程の原価標準を作成できるかが鍵となります。
問2以降は、原価差異の分析が問われています。
各工程の当月投入量に対する標準消費量と実際消費量との差が原価差異であり、差異分析の基本です。BOX図を作成し、各工程の投入量を把握することが重要となります。
標準原価計算を苦手とする受験生も多いのですが、仕掛品勘定の記入や差異分析ができないのは、計算式の丸暗記やパターンによる解き方で、頭に無理矢理詰め込もうとするからです。暗記が全く必要ないわけではありませんが、意味も分からず丸暗記することははっきりいって無意味かつ非効率です。計算の根底にある理屈を理解し、考えながら頭に覚えさせていけば、スムーズに解き進めていくことができます。本質を理解しない勉強は、技術ではなくその場しのぎの知識にしかなりません。「本物の力」を身に付けるため、「思考力を養う学習」を心がけていただきたいと思います。
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工程別総合原価計算
標準原価計算