難易度:普通
評価:
《問題1》
費目別計算を中心とした問題です。通常は資料として与えられる基準操業度を自ら計算し、製造間接費予定配賦率を求める過程がもっとも難しいかと思います。公式法変動予算による製造間接費の予定配賦率は、「変動費率」+「固定費率」であることを再確認しましょう。
※ 第179回でも指摘しておりますが、厳密には評価額と売却収入は異なるものです。さらに、本問では「~売却することができた」という文章から、実際売却額が与えられていることになりますが、原価計算基準には、実際額ではなく見積額を控除する旨の記述があるため、別解として控除しないケースを示しています。詳しくは解説をご覧ください。
《問題2》
等級別総合原価計算(組別総合原価計算に近い方法)によって等級製品X、Y、Zの製造原価を計算した後、等級製品Zを材料として連産品P及びQの製造原価を計算する複合的な問題です。正常市価基準を採用しており、連産品の計算に対する基本的な理解が求められています。
<この問題に関連するキーワード>
費目別計算
個別原価計算
等級別総合原価計算
連産品